桜色舞うころ


  
  美しいものを見た。
  中島美嘉さんのプロモである。
  そう、DVDを買ってしまった。
  どの曲のPVもよく出来ていて、思わずため息が出てしまうほどの完成度なのだが、
 「桜色舞うころ」を見ていて、不覚にも涙が出た。
  早朝の空っぽの頭で見たとは言え、これは「タイタニック」以来の感動である。

  ミニチュアの人形とCGで、まるで短編の美しい童話を見るような思いであった。
 






ピアノに向かう中島美嘉さんの腕を伝って、小さな男の子と女の子が…



ピアノの上にはミニチュアの公園があって、桜が咲いています。



美嘉ちゃん、切々と歌いあげます



夏。男の子は木に引っかかった風船をとってあげます



そんなふたりを桜の木々だけが見ていました…




秋。ついに少年は少女に告白します



ところがふたりは引き離されてしまいます



彼女の親はふたりの交際に反対だったのでしょうか



そう、彼女は遠くへ引っ越して行ってしまったのです…



失意の日々はあっという間に流れ、周囲は開発されていきます



冬。いつの間にか大人になった少年は、少女の事が忘れられません。



桜を切りに来た工事の人にも、これだけは切らないでくれ!



どうか木々たちだけは この想いを守って…♪



時は流れ、男は老人になっていました。今年も桜の下で想うのは…



桜舞う彼方、老人の前に、あの少女が…



老人はゆっくりと歩み寄ると…



いつしか、あの時の少年に戻っていました



この時をどれほど待ちわびたでしょう…



永遠の中 ふたりとどめて ここに生き続けて…♪



桜色 舞うころ 私はひとり あなたへの想いを かみしめたまま…





MIKA NAKASHIMA FILM LOTUS W より




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